人とペットの共存生活には知と愛が必須!

ペットケアのプロ向け専門誌「F'sClub」に掲載された
知っておきたいケア&対処法を紹介いたします。

  • トイプードル「長い被毛の犬種は、逆まつげに注意」
  • チワワ「短頭種に多い涙やけに注意!」
  • ミニチュア・ダックスフンド「垂れ耳のワンちゃんは内・外耳炎などの耳のトラブルに注意!」
  • シーズー「夏冬の雑菌性およびアレルギー性皮膚炎に注意!」
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プロショップのためのペットケアセミナー

2016年5月、さる大手チェーン店の東北店へお邪魔したときの動画です。


2時間足らずで行ったかけ足のセミナーであり、かなり端折った内容でお見せするには少々内容不足でもあるのですが、現状のペットケアにおいて何が問題点になっているか大まかなところを理解して頂くには良いきっかけかも知れません。


一時間ほどに縮めて編集してありますのでご覧頂ければ幸いです。


お問い合わせ

Q.
ダストガードの使用期限は、いつまででしょうか?

ダストガード&虫除けという珍しい効能に惹かれて
購入した次第です。

虫除けなどの効能はなんとなく想像できるのですが、
排ガスを防ぐダストガードというのはどのような仕組みなのでしょうか?
皮膚炎のある犬(特に指間炎が酷い)に使いたく、よろしければ教えていただけますか。



A.
通常、防虫剤にはディート(詳しくはコチラ)がよく使われます。
しかしディートはあくまで薬剤であり、虫除け効果と共に一定の副作用もそれなりにあります。
特に犬猫などのペットは二週間に一度程度しか身体を洗わないですから身体に直接使用する素材には気を配る必要があります。

したがいまして安心/安全/美と健康をコンセプトとする弊社では「害虫忌避」には特に万全を期しました。防虫部分においては薬剤を一切使用せず、虫が嫌う天然ハーブオイルに加え、草木類をバーナーで焦がした「火事の匂い」をブレンドして虫を寄せ付けない機能を完成させました。

さらにお散歩中に浴びる(犬の顔の高さは車のマフラーと同じ高さです)排ガスやタールから少しでも皮膚や被毛を守るため、海藻エキスをブレンドしています。

目と鼻を隠して身体全体に軽くスプレーしてお出かけしますが、乾燥した際に海藻エキスが薄い皮膜となって皮膚への浸入を防ぐというコンセプトです。

またバグ&ダストガードの主な内容物は「ボディフレッシュナー」です。
消臭とスキンケアヘアケアを目的としたボディフレッシュナーに害虫忌避機能と防汚機能を付加させた製品です。したがって、防虫・防汚と同時に、各種植物ビタミンが皮膚や被毛のケアも果たすように設計されています。

害虫忌避能力は天然植物素材のため3時間程度しか効果がありませんが、ペットに負担を掛けないための配慮でもあります。

外出から帰ったらまずブラシやタオルで身体全体を軽く拭いて下さい。汚れは皮膜の上ですからこれだけでほとんどが落ちます。

仕上げはボディフレッシュナーをコットンなどに染ませ、目や鼻や口周りに着いたホコリや煤煙などを取り除いて(拭き上げて)完了です。

ヒトは服を着て皮膚が守られており、毎日手洗いや洗顔や入浴をしますが、犬にはそれをしていないという現状をご認識頂ければ幸いです。


ペットケア研究所 主幹 加来 匠

ピュアラとマラセチア菌

あるショップさんから以下のようなご質問を頂きましたので回答します。





Q:ピュアサイエンス(ピュアラ及びボディフレッシュナーも同様)を扱ってるひと(ペットショップ)が、マラセチアが繁殖してる犬の身体につけるとマラセチアが増えて悪化するからつけてはいけないって教わったって言ってる人がいるのですがそんなことないですよね?




A:マラセチアは酵母菌で真菌の一種です。そして主に動物性脂肪を餌として、一定の湿度・温度下でしか繁殖しませんから、ピュアラに含まれる成分が増殖剤になることなどは考えられません。


まずはマラセチア感染症に関して基本的な知識を持って頂くよう、下記にペットクリニックドットコム【はぐれ獣医の皮膚研究】さんのログを貼り付けますのでまずコレをご覧下さい。



外耳炎とやっかいなマラセチア [皮膚]

外耳炎の原因の一つマラセチア。マラセチアが繁殖している耳アカや皮膚は、顕微鏡でのぞいてみると『だるま』や『ボーリングのピン』のような特徴的な形をしており、現在では外耳炎を起こしている原因の70~80%は、マラセチアが関与しているといわれています。


★マラセチアってなぁに?★

マラセチアとはカビ(真菌)の一種で、その中でも酵母菌と呼ばれるものに属します。

マ ラセチアは犬や猫の表面の皮膚、耳の中、口の周り、肛門、膣など、正常な皮膚にも普通に存在していて、普段は全く悪さをしません。しかし脂質や湿度のある 場所をとても好み、その適した環境になると栄養分をたくさん取り入れどんどん増殖していきます。また抵抗力の落ちているときにも繁殖しやすく、それにより マラセチアが原因となる外耳炎や皮膚炎などを引き起こしてしまうのです。

マラセチアが繁殖している耳アカや皮膚は、顕微鏡でのぞいてみると『だるま』や『ボーリングのピン』のような特徴的な形をしており、現在では外耳炎を起こしている原因の70~80%は、マラセチアが関与しているといわれています。


★どんな症状を起こすの?★

ではマラセチアが原因の外耳炎になると、どのような症状を起こすのでしょうか? 

マラセチアは前述のようにカビの一種です。人間で例えると、同じ真菌である“水虫”に感染してしまったようなものと言っていいでしょう。水虫はとても痒いといわれています。それと同じようにマラセチアが耳の中で繁殖し悪さをしてしまうと、とても痒がるのが特徴です。

そして耳の中にはこげ茶色~黒色の特徴的なニオイのあるネトッとした耳アカがたまります。もし耳を痒がるような仕草を発見したら、耳の中のニオイや耳アカを調べてみましょう。

ま た掻き続けることにより耳の皮膚を傷つけ、二次的に細菌感染も起こしてしまったり炎症によって耳が赤く腫れあがってしまうこともあります。そうなると、最 初はマラセチアの感染だけで痒かっただけのものが、やがて痛痒くなり、痛くなり…病気が進むにつれて容易に治療をさせてくれなくなるようなこともありま す。


★マラセチアが悪さをする原因は…?★

マラセチア性外 耳炎は、耳の中がジメジメして湿気があるような状態のときに最も起こりやすくなります。例えばシャンプーの際、完全に洗いきれておらず耳の中にシャンプー が残ってしまっていたり水分がきちんと拭き取れていなかったり、また雨の日の散歩や湿気の多い梅雨の時期は要注意です。

さらに耳の垂れている犬や猫の場合はもともと通気性が悪く耳の中が蒸れやすいため、マラセチアの増殖には絶好の場所なのです。

そのほかにも、特に「脂漏症」といわれる、体臭のある脂っぽいベタベタした皮膚を体質として持っている場合は、耳に限らず皮膚に対しても最もこの病気になりやすいといわれています。この体質とマラセチアはとても相関性の高い相性です。


★アレルギーも原因の一つです★

また、もう一つマラセチア性外耳炎になりやすいといわれる体質があります。それはアレルギー体質の場合です。アトピーやアレルギー性皮膚炎を持病として持っている場合の大多数にこのマラセチアが関与しているといわれています。

ア レルギー体質の子はもともと皮膚の抵抗力が弱く、マラセチアも立派なアレルギーの原因となってしまいます。そのため体質に問題がない子に比べて常にマラセ チア性外耳炎を引き起こしやすい状態にあり、外耳炎のみならず皮膚炎に対しても、最近では「マラセチアアレルギー」として注目されています。


★どんな治療で治るの?★

お 話したようにマラセチアはもともと常在菌です。しかしなんらかの原因でマラセチア性外耳炎が起こり耳の中に液体や耳アカが大量にたまると、それを栄養分に してさらに増え続け悪化していきます。よってこの病気を治療するには第一にマラセチアが増殖する環境を改善することが第一です。

まずは耳の中を清潔に保ちましょう。耳の掃除やシャンプーにより洗浄し、耳の中の耳アカをきれいに取り除きます。また洗浄後は耳の中に湿った環境を残さないよう水分を完全にふき取ることが重要です。

そして抗真菌剤の入った点耳薬を入れて、原因となるマラセチアを殺菌し治療します。また、耳の中に毛が生えている子に対しては耳の中の毛を抜いて通気性をよくしましょう。


★特異体質でも上手にコントロール!★

なお、体質として脂漏症やアレルギー性皮膚炎を持っている子に対しては、まずその基礎疾患に対する治療や体質改善が必要になります。

マ ラセチア性外耳炎を治す手助けとしては、脂漏症の子に対しては脱脂作用の強い二硫化セレンの入ったシャンプーや抗真菌剤を使うことで症状を改善させていき ましょう。また、アレルギー体質の子の場合は、内科的に薬で炎症を抑えたりアレルギー用のフードを食べさせることにより皮膚に抵抗力をつけさせ、マラセチ アの増殖を出来る限り抑えます。

そして特異体質に合った根本的な治療と共に通常のマラセチア性外耳炎の治療をおこない、上手にコントロールすることで治していきましょう。


★おわりに★

毎日の生活の中で、ペットの健康状態や目に見える皮膚の病気は飼い主さんにも判りやすく、すぐに気づくことが多いですが、耳の中はわざわざ覗いて見なければわかりません。しかしそこでも他の場所と同じように病気は起こります。

耳を掻くような仕草が見られた場合や、シャンプーの際には耳の中をチェックすることを心がけましょう。そしてもしマラセチア性外耳炎が疑われる場合は、早めに動物病院で診てもらい治療を開始します。

症状の悪化を防ぐのはもちろん、痒くて掻きたいのにそこに手が届かない辛さは人間もペットも同じなのです。

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スーパーピュアラ、ピュアサイエンス、ピュアラボディフレッシュナーの成分は、ビタミンC・ビタミンE・B6・B12・ポリフェノール、カテキン、フラボノイド、などであり、成分そのものにマラセチア増殖の元となるものなどは何も含まれないのです。



前述の獣医師も書いているようにシャンプー後の水分や体液や耳垢や脂漏症がきっかけになって増殖するものであり、ピュアラの成分で増殖するメカニズムは考えられません。

つまりピュアラ云々では無く、濡れたままがいけないのです。





ちなみに、友人であり特に皮膚科に強い横浜の獣医師にも質問してみたところ、下記の様な回答でした。



『マラセチア感染症に罹った犬にピュアラを使用しても、良くもならなければ悪くもならない』


『何故ならマラセチアの増殖や感染症に全く関連づけられるメカニズムが無い』


『ピュアラはあくまでも日頃のケアスプレーとして清潔にすることと健康保持を目的としたビタミン水である』


『マラセチア感染症になったら専用の抗真菌剤を内服で与えない限り滅する事は出来ない』



という回答でしたのでご参考下さい。










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