人とペットの共存生活には知と愛が必須!

ペットケアのプロ向け専門誌「F'sClub」に掲載された
知っておきたいケア&対処法を紹介いたします。

  • トイプードル「長い被毛の犬種は、逆まつげに注意」
  • チワワ「短頭種に多い涙やけに注意!」
  • ミニチュア・ダックスフンド「垂れ耳のワンちゃんは内・外耳炎などの耳のトラブルに注意!」
  • シーズー「夏冬の雑菌性およびアレルギー性皮膚炎に注意!」
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気候風土と犬種 ダックス他垂れ耳犬

◆ダックスフント
穴熊(Dachs)と、猟犬を表す(Hund)が語源で、分かりやすく言えば穴熊ハンターと言うことになります。

非常に起源の古い犬でもあり、本来穴熊猟に使われていたダックスは、現在日本国内で見られるミニチュアやカニヘンではなくスタンダードでもっと大きな犬種です。

そして穴熊をはじめとした地下猟に使われていたわけですが、比較的大きな穴熊ではなく穴ウサギやテン猟の場合は巣穴も小さくスタンダードではもぐり込めないので、現在よく見る小型種が作られたわけです。





さて、ネット上には上記のようなダックスに関わる様々な記述が見られ、病気に関しては膝蓋骨脱臼や耳の病気などが多いことが取り上げられています。

私の場合は獣医学的見地での専門研究はしておりませんが、こういった「垂れ耳動物」に関しては自然科学や大まかな意味での動物学的見地で一定の理論が成立すると思っております。加えて地理学的な立場から見ても特徴的な傾向が見受けられます。


そこで今回は垂れ耳犬に関して解説してみます。


そもそもダックス自体も原種は耳は垂れてはいません。
むしろ、犬の祖先であるオオカミ(トマークタスなど)には本来そういう種は存在しません。
イヌ属の耳は「聞き耳」を立てるためのアンテナですから、元来立っているのが理想なのです。

垂れ耳犬は穴熊猟など、巣穴に潜って猟をさせる際に耳に土などが入らないように、穴の天井で耳をこすって傷めないように後天的に人工的に作られたものなのです。




日本には耳の垂れた哺乳動物は居ない

 

私たちペットオーナーは学術的な専門知識までは持つ必要はありませんが、少なくとも自分が飼育しているペットの特徴と、その特徴から来る構造的なウイークポイント程度は知っておくべきです。

「ダックスフントは耳が弱い」という事は業界ではほぼ共通認識となっておりますし、実際日本で飼育されているダックスフントの中耳炎・外耳炎の羅病率は驚異的に高く、あるデータでは65%が外耳炎になるとまで言われています。

ただしこれは「日本」での話です。
ちなみにロスアンゼルスの友人にダックス関連のデータを調べてもらいましたが、中耳炎・外耳炎に罹る率は日本に比べて非常に低く、おおむね30%程度という状況であるらしいのです。



さて、これが何を意味するのかが重要なのです。
私がかねがね発信している事の中心にこの事があるのです。

日本は亜熱帯気候なのです。
高温多湿の土地なのです。


ここで少し想像を巡らせて下さい。
日本に古来から生息する哺乳動物に耳の垂れた種がいるかどうか。

答えは当然NOです。



シーズーの項でも書きましたが、日本には梅雨という厄介な超高多湿な時期があります。
したがって日本に住む哺乳類たちは恐らく数百万年という長い年月をかけて、日本の気候風土に見合った体の大きさや機能が形作られて居るのです。

換毛するというのもひとつの結論ですし、あまり大型にならないのもその結果です。
私たち日本人が黒髪・胴長・短足・偏平足・低く小ぶりな鼻・小体躯であるのも全て環境に合わせて進化適応された結果なのです。


そうです。
日本では
「耳が垂れていることは許されない」のです。

この高温多湿の梅雨がある環境で耳が垂れていることは「許されない形」なのです。
すぐに耳の中の湿度や温度が上がり、日本の環境内に多く存在するマラセチアなどの酵母菌をはじめとした真菌やカビ菌の巣窟となり、中耳炎や外耳炎の原因となるわけです。




したがって、ダックスをはじめとした垂れ耳犬種を日本で飼育する際の注意事項のひとつは「耳の清潔を保持する」「常に耳内の状況に気を配る」です。通気が悪く、真菌やカビ菌が繁殖しやすいのですぐに汚れますし、悪臭の原因となります。



予防を考える。薬剤は使わない。日常の清掃に適したものを使う。


さて、ペットショップへ行けばイヤークリーナーと称する物は多数あります。
しかし勘違いしてはいけないのは、これらはたいていの場合「薬品」に相当するものであり、製品の裏書き(成分表示)などを見ても、たいていの場合は塩化ベンザルコニウムなどの強力な除菌剤が主体であったり、ティーツリーオイルなど植物系のオイルを使っていても合成界面活性剤が含有されていたりなのです。


予防と治療、予防と駆除
はまったく別物です。
ペットケアで犯しやすい間違いがここにあります。

垂れ耳犬の耳の管理は、私たちが自分の子供に「手を洗いなさい」「顔を洗いなさい」「うがいをしなさい」と促すこととほぼ同意義なのです。

病気でもなく健康な個体に、薬剤を使用したケアをするのは本末転倒です。
耳が病気でないかと疑われたら早々に獣医さんに見てもらうべきであり、日常的に耳の中へ薬剤に相当するものを注入するのは、元来人間や動物の皮膚の健康に必要な皮膚常在菌(必要菌)まで殺すことになり、かえって病気を促すことになりかねません。

特に体表の清浄に関してはこのことを肝に銘じてください。
私たち動物は菌によって生かされている
のです。


また、犬の皮膚はヒトよりもデリケートであります。
原理原則を踏まえて、我が子と同じように日常の健康ケアを考えましょう。






コチラはCMも含まれますが、目、耳、鼻、口、被毛、肌の日常的お手入れのために、私たちがペットの健康を専門的に研究をして作った総合健康スプレーが有りますのでご参考ください。

・スーパーピュアラ
・ピュアサイエンス
・ピュアラボディフッレシュナー











 

ペットショップのためのボディケア用品セミナー

ペットを愛するみなさんへお役立ち情報、専門知識をお伝えしたくこのブログを立ち上げましたが、 あまりにも日々が忙しすぎてブログ更新が長らく滞ってしまいました(謝)


ようやく時間が取れてPCの前に座ることが出来まして、書きたいことは山ほどあるのですが、今回はまず私の日々の活動内容を少しお知らせしておきます。




ボディケアの要点


犬や猫などのペットを家庭内で飼育する際に様々な生活用品が必要なわけですが、とりわけ消臭や除菌やシャンプーや防虫などのボディケアに関しては様々な素材で作られた製品があり、これらは素材の性質をきちんと踏まえて適切な使い方をしなければなりません。

さらにはペットの種類や産地によっては「やって良いこと悪い事」がありますので、ケア剤の原料や製法や特性を知らずして対応することはまず無理です。

しかしながらペットの専門店であるプロショップにおいてこれらの知識が得られる機関や情報源は皆無に近く、極端なケースでは全く誤った使用法を推奨している場面すら見受けられるのが実情です。


したがって、私の日々の活動はブログのタイトルにもありますように、大仰に言えば間違いだらけのペットケアを正すための啓蒙活動とも言えます。


続きは右下の「続きを読む」をクリックしてください。

Q&A No2「オススメ消臭剤は?」

皆さんの疑問質問にお答えします。


Q.投稿者 茨城県 磯山さん

[ お問い合わせ内容 ]
16歳ゴールデンレトリバー(オス)最近立ち上がりが思うようにできず、小水を漏らすようになり臭い(身体及び周囲)がひどいのですがお勧め品と購入方法をお願い致します。


A.タク所長
磯山さん、お問い合わせありがとうございます。

お尋ねの状況から判断して、まず二つの考え方をする必要があります。
一つは「体の清掃」であり、もう一つは「環境の清浄化・消臭」です。
そしてこれらは、一種類の製品で解決のつくものではありません。


◆体に直接使用する消臭剤とは

特に体の清掃を考えた場合、一番重要なのは「安全」であり、皮膚や粘膜部分に直接使用できる作りの物で無ければ意味を成しません。

例えば、単なる消臭剤で体の清掃をすればそれなり(製品なりに)に消臭はできますが、ほとんどの消臭剤には合成界面活性剤や安息香酸ナトリウムなどの防腐剤が入っており、とても毎日の清掃作業に向いているとは言えません。

また最近は塩素系の消臭剤も人気で、強い除菌力と、除菌後に水に戻る性質が特徴なのですが、私たち人間や犬猫などの動物の皮膚の表面には有用菌である「皮膚常在菌」が必須であり、これらのバクテリアが皮膚表面に常時「脂肪酸の膜」を形成してガードゾーンとなっているわけです。

したがって、「目に入らないようにする」「飲ませないようにする」という表示のあるものは、基本的に毎日の体表清拭には向かないことを念頭に置いてください。



この場合おすすめする商品は以下のものとなります。

スーパーピュアラ350ml(マルチボディスプレー)活性電解水使用
ピュアラ/ボディフレッシュナー350ml(ニューボディスプレー)活性電解ミネラル水使用
ピュアサイエンス400ml(ハイエンドボディスプレー)プラチナ活性電解ミネラル水使用 


いずれも複数(約120種)の植物ビタミンで構成され、化学合成剤や防腐剤とを一切使わず、高機能の精製水で割って作られていますので、消臭のみならず、スキンケア・ヘアケアまで果たすように作りました。

上から順にスキンケア能力を高く作っています(肌への浸透性が高い高機能水)が、消臭力と安全度はいずれも同じです。




◆環境用の消臭とは

ペットショップへ行けば沢山の消臭剤が並んでいますが、80%は植物原料であり、残り20%が塩素系剤などです。

植物原料の消臭剤の良いところは即効性であり、空間(空気)の清浄です。
これは植物が持つ本来の姿で、大気の汚染を常に分解して新しい空気を作っています。
基本的な消臭能力は「植物エキスは蒸発する際に空中に拡散され、秒速200mで弾ける瞬間に空間の汚染物質を分解する」というものです。

したがって、床や壁などの構造物に染み込んだ汚染に対してはその消臭力は表面だけにしか働かず、蓄積された汚染は分解されません。室内の空気はほぼ一瞬で消臭されますので「効いた」と思われがちですが数時間経過するとまた室内が臭く感じられることになります。

塩素系消臭剤に関しては、これは強い除菌力を持つものがほとんどです。
例えばシャーレにパルボウイルスを10の6乗(約600万個)植え、そこへ塩素系消臭剤をスプレーして10分後には生菌数ゼロというデータもあるほど除菌力は高いのですが、これも10~20分程度で水へ戻る性質を持ちますし、これも乾いてしまえば仕事はそこで終わりですので、構造物へ染み込んだ汚染に対しては効果が薄いといえます。




この場合おすすめする商品は以下のものとなります。

バイオサイエンス200ml
ピュアラ/バイオバニッシュ(プレミアム)350ml


どちらもバクテリアコントローラで光合成バクテリアを利用するタイプですので、構造物の奥深くまで染み込んだ汚染に対して効果的です。

コントローラが室内に存在する光合成菌(主にシアノバクテリアで人畜無害)を増殖させ、尿の成分である尿酸・尿素・タンパク・脂肪・脂肪酸などを継続的に分解させます。

約5日間機能しますので、5日に一度のスプレーで消臭できる実質経済的なロングランタイプです。
また、バクテリア利用消臭の欠点である「遅効性」をカバーするためにニームオイル(ハーブオイル)をブレンドし、周辺の空気を一瞬に清浄化させるマルチ方式を採用しました。





ご購入に際しましては、各商品名でネットショップにて検索ご購入していただくか、実店舗(各地ペットショップ)に関しましてはインクスネットワークスお客様相談室( TEL 082-232-3245 )までご連絡下さい。







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ペットケアダイレクト

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