皮膚病にかゆみ止めを塗っても良いか?
今日は、飼い主さんからのご質問にお答えしましょう!
私の飼っている犬は柴犬ですが、アレルギーがあり、ひどい時は病院に行って飲み薬を出してもらっています。でも、あくまで対処療法であり、根治には至っていません。毎日パットの部分を咬んでいる為、もう何年も赤く化膿した状態で、下の前歯も完全にすり減ってなくなってしまいました。私も少し前にストレスからくるアレルギーで、しつこい皮膚炎を起こしたのですが、その時の体の芯から湧き上がってくるような猛烈な痒みに、こんな思いを私の犬もしているのなら、何とかしなければと強く感じました。私が知りたいのは、痒がっている部分に何か塗ってやった方がいいのか?という事です。あまりにも腫れていて、とてもかわいそうなので。でも、自分がアレルギーになった時は、そう言えば塗り薬は全く効きませんでした。やはり体の中の問題なんでしょうか…。ミミのままより=========
はじめましてミミのままさん。
結論から申しますと、塗っても良いでしょう。
ただし、この様な場合は、内側(体質改善)と、外側(皮膚のケア)と、両方からのケアを考えることが大切だというのが、当院のスタンスです。まず、痒がっている部分に何かを塗った方がいいのかという件ですが、痒くてどうしようもないようでしたら、体質改善が進むまでの間、と限定して、カユミ止めを塗った方がいいと思います。
当院では、食餌による体質改善を行いつつ、身体に負担の少ない(よけいなものが含まれていない)塗りものを処方し、それを塗っていただくことがありますが、それでカユミが落ち着くことは多いです。
ただ、「塗りもの」だけでは根本的な解決には「全く」「さっぱり」ならないので、体質改善は必ずやった方がいいでしょう。
また、「なぜパッドの部分を咬むのか?」という問い合わせをよくいただきますが、イヌの汗腺はパッドの部分に集中しているため、「腸・尿から排泄できないなら、パッドから排毒しよう!」ということで、パッド近辺からの排毒が盛んになり、それがカユミを引き起こして、咬むと思われます。
というのは、腸の状態を良くしたり、尿経由の排泄を促進させると、パッドを舐めたり、咬んだりしなくなることが非常に多いからです。
私も半断食の後で(半断食をした直後は排毒能力が盛んになっている)寿司屋で寿司を食べたら、アトピー性皮膚炎様の皮膚状態になり、一週間ぐらい痒くて辛かったという経験があります。
「急にあんなことをするものではないな」と反省しましたが、「痒いというのはこんなに辛いものなのか」という貴重な体験ができました。
また、アレルギーはどのようなものでも、精神的なストレスなどが絡んでいることが多いものです。ストレスが強くなると、消化器の動きが悪くなり、それが原因で排毒能力が下がるわけですね。その代償として、皮膚からの排泄が強化されると考えられるわけです。
目に見える症状に対応することはもちろんですが、根本原因にも眼を向けた方が、同じことを繰り返さない身体になれると考えております。
とにかく、今の状態は、病気というより「排泄不良状態」の可能性もあるので、何かを加えるというよりは、ため込んでいるものを出す!という方針で、対応してみるのも一つの手かと思います。
以上が解答となりますが、参考になりましたでしょうか?
どうしても文字だけですと、個別の対応になかなかなりにくいのですが、この情報を元に、新しい切り口が見つかれば幸いです。
ミミのままさん、思い詰めない程度に取り組んでくださいね。スタッフ一同、心から応援しております。
また、アレルギー性ではなく、冬場の乾燥期に加えてエアコン暖房などで異常乾燥状態に置かれたペットは体調を崩し、特に皮膚のターンオーバーなどが上手くいかなくなった時などに強い痒みが発生します。
晩秋から初春に掛けて痒がって引っ掻いたり噛んだりして体を傷つけるワンコの多くは乾燥が原因です。
犬種によっては乾燥に強い種や逆に乾燥に弱い種も居ますので、室温や湿度への配慮はヒト以上に重要であることを知っておきましょう。
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