湿度と悪臭の関係性について
ペット生活における悪臭を語る場合、梅雨と悪臭に関する関係性は切り離せません。
例えばお部屋が臭いとか、車の室内が臭いと感じる時は往々にして湿度が高い時ほどその度合いが強よく、乾燥期にはあまり臭わいません。
ではなぜ湿度が高いと臭くなりやすいのでしょう。
その原因はずばり「菌」による物なのです。
私たちの暮らす環境下には様々な菌が居ますが、とりわけ「匂い菌」と呼ばれる、酵母菌や真菌や腐敗菌やカビ菌などが室内悪臭の主な原因となります。そしてこれらの匂い菌は高湿度になるほど増殖しやすく、さらに私たち動物が体や皮膚から排泄する汗や皮脂やたんぱくなどを餌にして増殖を加速させます。
イメージを持ちやすいように分かりやすい現象を例に上げてみます。
例えば、テニスやジョギングなどをすると汗をかきます。
このさいに額などから流れ落ちる汗は臭いでしょうか?
スポーツの最中に流れ落ちる汗は、一種健康さと爽やかさを伴って居るイメージもあるように、それそのものは決して臭くはありません。
しかし汗をかいて30分〜1時間経過するとどうでしょう?
ジャージやシャツがかなり強い悪臭を放つようになってしまいます。
それほど匂い菌というものは条件が揃えば一気呵成に天文学的数量が倍率とスピードで大増殖するのです。
これを普通は「汗臭い」と表現しますが、前述したようにこの匂いは汗そのもの匂いでは無いのです。
私たち(動物の)の汗(尿や涙や汗などの体液・皮脂や皮膚の老廃物)に含まれる「尿素・尿酸・たんぱく・脂肪・脂肪酸」などを培地(餌ですね)にして、そこへ高湿度も加わって匂い菌が一気に増殖し、その菌達が出すガスの匂いなのです。
ワンコの場合・・・
さて、では具体的に梅雨場のワンコ悪臭対策の話になりますが、犬には汗腺がありません。ようするに汗はかかないのですが、問題は体の形や、その他の種としての特徴が梅雨場の悪臭の大きな原因となっているのです。
気候風土と犬種(シーズー編)でも書きましたが、犬種によっては日本犬の5倍も皮脂腺が発達している犬種も居るわけです。そして日本の梅雨は正に「高温多湿の亜熱帯気候」であり、湿度90%を遥かに超える日々が6月から9月一杯くらいまで続くわけですから皮脂たっぷりのワンコ達はたまったものではありません。モロに体中が匂い菌の温床になるわけです。
そして皮脂腺ばかりの話ではありません。
耳垂れ犬種もそうなのですが、タイトルにあるようにパグやボストンテリアなどの皮膚に皺のある犬種も梅雨場は特に気をつける必要があります。お顔の皺を広げてみるとじめじめとして酷いときには赤くただれてさえいます。そして当然のごとくこの部分へマラセチア菌を始めとした匂い菌が大増殖して悪臭を放つわけです。
したがってこういう犬種の梅雨場対策は部位の清掃(清浄)と室内の湿度管理が重要となります。
室内はエアコンの除湿モードで一定の湿度に保ち、耳の中や顔周りの皺の中や、シーズーなどは皮脂が緩みやすいお腹周りなど、日々の清拭が欠かせないスキンケアであり、実質的な消臭作業なのです。
ペット生活悪臭の根本的なメカニズムを把握し、その原因を取り除かずして、化学合成剤や塩素系剤などの消臭スプレーで室内消臭を試みても効果が得られないのは当たり前なのです。ペットショップの消臭コーナーで売られている現在主流のスプレー形式の消臭剤が一時的な消臭効果しかえられないのは、こういったメカニズムに対応されておらず、病気で言えば対症療法であり根本治療で無いのと同じで一時的な空間消臭のみで終っているわけですから数時間経てばまた臭い始め、一日に何度もスプレーする結果となっているわけです。
そしてワンコ生体の清掃を行う場合、化学合成剤や除菌力の強い塩素系剤などは確かに瞬間的な消臭や除菌など化学的清潔は得られますが、今まで何度も書いてきたように、被毛のあるワンコやニャンコなどの動物の皮膚は我々人間よりずっと弱いわけです。したがって清浄力の強い洗浄剤や除菌力の強い薬剤や合成剤や塩素剤を清掃に使うということは、結果として「消臭は出来たが皮膚は傷んだ」などの本末転倒な結果になりかねないのです。
「犬猫の体の清掃は人間の赤ちゃんをキレイにする事と同義、同質のもの」と意識して日々のケアにあたり、美しくて楽しいペット生活を楽しみましょう。
次回は梅雨時期のトイレ周りの消臭について考えてみましょう。
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