このページでは、ペットケア専門誌「F'sClub」に執筆・掲載された記事から、
チワワを初めとする短頭種に多い涙やけに関する記事を抜粋し、紹介させていただきます。
涙やけは、なぜ起こる?
チワワ、トイ・プードル、シーズーなどに涙やけが多いのはなぜでしょう。短頭種に多い目のトラブル
現在、犬の種類は2000~3000種と言われますが、もともと犬の先祖は一品種でオオカミのような鼻の長い顔つきが特徴でした。
本来の犬の姿とかけ離れている短頭種(鼻が短い:スカルに比べてノズルが短い)は、いわば人間が人工的に改良することにより生まれたもの。
骨格形成に多少の無理があるため、チワワ、トイ・プードル、シーズー、ポメラニアン、ペキニーズなどの短頭種は、涙やけなどのトラブルを起こしやすいと考えられます。
涙やけの要因
涙やけが発生しやすい要因として、次の2つがあげられます。涙があふれやすい構造
特にチワワなど短頭種のワンちゃんは涙の細い通り道である鼻涙管(びるいかん)が狭くてつまりやすくなっていたり、長頭種のワンちゃんも涙の受け皿となるはずの涙湖(るいこ)が平らになっていたりすることが多く、その結果、涙が終始溢れている状態=流涙症になってしまいます。
目に汚れがつきやすい
短頭種は眼球が突出しているタイプが多いのも特徴。
逆まつげなどによってゴミがつきやすいため、目やに、涙やけ、炎症などを起こしやすくなります。
涙やけなど目のトラブルを防ぐには?
このような原因から涙が24時間流れることにより、目のまわりの毛は涙の「アルカリ」によって脱色状態になってしますのです。
そして常に目のまわりがジメジメすることで、悪臭とともに毛を赤茶色に染めてしまいます。
雑菌などを繁殖させないためには、目をジメジメと湿らせた状態に放っておかないことが肝心です。
それでは、次のページにて涙やけ対策「目のケアLESSON」を行います。
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